生きることに価値が見いだせない人に

【協力なんてなくても構わない】

私は昔、人に助けられて生きているとは
あまり実感がなく、
ありがたみもよくわかっていませんでした。

だから何か気に入らないことがあると
人のせいにしたりしていました。

ひとりでも生きていけるのに、と。

何様だ、という感じですね(^_^;)

そんなことを思い出したのは、ある男性から
先日相談を受けたからでした。

「ベンチプレスするときに、人から
『肩甲骨を寄せられていない』と言われます。
でも今の時点では
何の問題もなく上げられるのです。
肩甲骨の柔らかさなんて関係なくないですか?」
と。

(一見、まったく関係のない話のようですが、
あとで繋がります)

ベンチプレスとは、仰向けの状態で
バーベルを上げる動きです。

肩甲骨を寄せて、
胸の筋肉を使って上げるんです。

この男性は肩甲骨を寄せられないので
腕の筋肉で上げていることになります。

【サポートがあるから負担が減る】

筋肉というのは骨の数より多く、
骨が200個ほどあるのに対して
筋肉は600以上と言われています。

胸の筋肉、腕の筋肉を合わせても
けっこうあります。

さて、バーベルを肩甲骨を寄せずに
腕だけで上げるとすると、
腕の一部の筋肉だけで上げることになります。

肩甲骨を寄せれば、
胸の筋肉を総動員させて
上げることが可能です。

この男性には、
彼がちょうど受付のバイト中だったので
そこに絡めてお話しました。

私「ここの受付は、何人かで交代して
仕事をしてますよね。
この仕事を『あなた一人でずっとやって』
と言われたらどうですか?」

男性「嫌です」

私「疲れますよね」

男性「まだ若いうちは大丈夫かもしれませんが、
何年も続けていたら、
倒れてしまうかもしれません」

私「そうですよね。
肩甲骨を寄せずに
腕だけで上げているのを続けていたら、
一人でバイトさせているみたいに疲れて、
そのうち痛めることになるかもしれません」

男性「なるほど。
筋肉を効果的に使うのって
大事なんですね」

ピンポイントの筋肉だけで
動かせちゃううちは、
他の筋肉のサポートの
ありがたみがわかりません。

昔の私みたいに、
一人で生きていると勘違いするのと
同じです。

周りがサポートしてくれているのに、
自分で何でも出来ると思ってしまうのです。

【協力してもらっていて、協力している】

今は出来るから。
自分で生きられるから。

でも実は、見えないところで
色んな人が、
色んな環境が、
色んなエネルギーが、
私たちをサポートしてくれています。

ご飯を作ってくれる人。
その材料を売ってくれる人。
材料を運んでくれた人。
材料を育ててくれた人。
服を売ってくれた人。
作ってくれた人。

数えればキリがないくらいに。

生かされていることに気づけば、
そこには感謝しかありません。

私はヨガをし始めたとき、
身体からそのことを学んだり、
哲学から気づいていきました。

ひとりでなんて生きていけません。

周りのサポートにいっぱい気づいて、
感謝しながら
自分もそのサポート員のひとりであることを
思い出しました。

自分も誰かのサポートになっている。

あなたも誰かのサポートであることに
自信を持って生きていきませんか。

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